旅行記の連載始めました
旅行記の連載始めました。
いつもお世話になっている明石書店さんがウェブマガジンを始めるというので、リリースに合わせて連載をスタートしました。
「きた道アメリカ オモテウラ: 貧困問題の専門家が歩いた走った今と歴史を巡る旅」という全体タイトルです。隔週くらいで日本に帰るまでのあと1年くらい連載を続ける予定です。ちなみに、連載のバナーに使われている写真は、ニューメキシコ州。サンタフェから世界遺産タオスプエブロまでの景色を車窓から撮ったものです。
第一回目はニューヨーク。一人で行った時に狭ーいダイニングのソファベッドを借りて民泊した時の話です。
今回、旅行記を、書いてみようと思った理由はいくつかあります。
(1)旅が好き
単純に旅好きなので、旅行記は書いてみたかった。
(2)これまでとは違った読者との出会い
これまで自分の専門のものをたくさん書いてきたし、他の方のものでも貧困や若者の問題に関わる良い記事がたくさんあります。でも、薄々、たくさんあるけど、どれも特定の関心層にしか届いてないのでは?という懸念がありました。
違ったジャンルで書くことで、新しい読者に出会えたら良いな、ウェブなんで記事内にちょこちょこ読んでもらいたいような記事にリンクもできるしタップしてもらえたら良いな、という感じです。1回目は早速、森ノオトさんに書いてもらったぴっかりカフェの記事にリンクしています。
(3)社会の景色を記述したかった
2017年、トランプ政権誕生の年にアメリカはどうなってるんだろう?と思ってやってきました。日本のメディアで伝えられることは確かにそういう側面もあるけど、なんかちょっと私が見てる風景と違和感のある時も。
日本では私はメディアから取材を受ける側だったのですが、なんかメディアの人って「分かりやすい」取材対象を求めてくるんですよね。いかにも貧しいかわいそうな子どもの貧困物語とか、いかにもな生活保護の不正受給の人紹介してほしい(←そんな人うちの団体に来てないし、ほとんど居ないよ!)とか。アメリカの分断も、貧困問題と同様、そんなに分かりやすくないのに、分かりやすいところだけ切り取られて伝えられているのかも?そんな疑問が湧いてきました。
アメリカ社会に詳しいわけではないけど、ひとの暮らしと気持ちに寄り添おうとしてきた立場から、アメリカの風景を記録しておきたいなぁ、と思いました。
ちなみに、今回はマンハッタンですが、次回以降しばらくマニアックめな州・町が続きます。