鶯谷デッドボール訪問

月曜日、一般社団法人ホワイトハンズの坂爪さんのエスコートで、フジテレビのドキュメンタリー「刹那を生きる女たち 最後のセーフティーネット」にも取り上げられた話題のデリヘル店・鶯谷デッドボールさんに行ってきました。

ホワイトハンズさんは、全ての人が自己の「性の健康と権利」を享受できることを当たり前に実現できる社会を目指して、障害者の性やセックスワークの問題などに取り組んでいる団体さんです。性という誰にでも関係があり、重要なのに、社会的には共感を得にくい分野に先駆的に取り組まれていて、NPO業界の中でも、私イチオシの団体さんです。

デリヘル店ですので、店舗があるわけでなく、ワンルームマンションを借りている女性たちの待機場所で総支配人と、実際に働く女性たちと話をしました。

性風俗の経営者の方とお話しするのは初めてでしたが、性風俗で働く女性たちと、困窮者支援の現場にご相談にいらっしゃる層は重なる部分があるので、結構「あるある」話で盛り上がりました!

また、お話をした女性も、相談現場でお話しする方々と変わらなくて、これまでさまざまな課題を抱えてここにたどり着いた方もいらっしゃいました。

皆さんとのお話を通じて感じたのは、性風俗は最後の砦だということ。

私は、これまで、若者支援の最後の砦は高等学校だと言ってきました(例えば、「高校内カフェって知ってますか?:”ぴっかりカフェ”にみる貧困の連鎖を予防する3つの機能」参照)。高校を中退したり、進路未決定で卒業していくと、本当に社会のどこにいるのか分からなくなってしまう。

一方、高校等学校を離れていった困難な女性たちが多く性風俗に集まってきて、在籍している。ここから離れたら、まさにどこにいるのか全く掴めなくなってしまう。

表の最後の砦が高校だとしたら、裏の最後の砦が性風俗。

困窮している女性たちを支援するアウトリーチ先としてはうってつけだと思います。

そして、鶯谷の次は坂爪さんと一緒に一駅移動して日暮里へ。

夜の世界の女性のセカンドキャリアを支援するGrowAsPeopleの角間さんを訪ねました。これまた楽しいひと時に。

半日こうしてご一緒させていただいた日の坂爪さんの日記はこちら。
ホワイトハンズ開発日誌〜新しい「性の公共」を作るblog〜【2587日目】動けないソーシャルワーカーなど必要ない!

ちなみに、写真は初めて降りた鶯谷の駅。

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