鎌倉・逗子・葉山の子どもの貧困に関わるデータ

今年度インクルージョンネットが生活困窮者自立支援制度の自立相談支援事業を受託している鎌倉、さらに同じ地域の逗子、葉山について、子どもたちに関わる統計を抑えておこうとまとめていたので、備忘録的にアップしておきます。

 

この辺りのエリアは一般的に所得階層が高いイメージがあり、困窮者支援なんて要るの?と言われるエリアですが、実際はどうでしょうか?

 

まず、平成10年から平成25年の児童扶養手当受給者数の推移からです。

 

児童扶養手当受給者の推移

 

出典は神奈川県福祉統計です。

 

明らかに、増加しています。平成10年と平成25年を比較すると…

・鎌倉市で1.57倍

・逗子市で2.01倍

・葉山町で1.87倍

となります。

 

次に、就学援助のデータです。これは、文部科学省の「要保護及び準要保護児童生徒数について」というデータが平成21年度までpdfで自治体別に公表されていました。Webで探しても年度が飛んでいたりするので、キリよく平成14年平成16年平成18年平成20年をグラフにしてみました。

 

要保護児童生徒数の推移

 

要保護児童数というのは生活保護受給世帯で教育扶助を受給している児童生徒の数、準要保護児童というのは生活保護は受給していないけれどそれに準ずる程度に困窮していると市町村教育委員会が認めて就学援助等の扶助を受けている児童生徒数です。

特徴的なのは、要保護児童生徒が極めて少なく増加傾向も見いだせないのに対し、準要保護児童生徒数が着実に伸びていることです。平成14年と平成20年を比較してみると…

・鎌倉市で1.48倍

・逗子市で2.11倍

・葉山町で3.14倍

となります。全国的にみると平成24年度微減しているものの平成20年以降も要保護児童・準要保護児童生徒数は増加しています*1ので、恐らくこの3自治体でも増加しているだろうと思われます。(どなたか平成22年度以降の要保護児童・準要保護児童生徒数の自治体別のデータについてご存知でしたらご一報くださいませ)

こうしてみてみると子育て世帯の生活困窮は着実に進行しており、「困窮者支援なんて不要では?」というイメージは、支援の取り組みを遅らせることにもなるかもしれません。また、生活保護受給世帯が極端に少ないのには、こうしたイメージや雰囲気から生活保護の申請を躊躇している世帯もあるのかもしれません。

困窮世帯の子どもたちにリーチできるよう取り組んでいきたいなぁ、と思うデータでした。

*1 文部科学省「要保護及び準要保護児童生徒数の推移(平成7年度~平成24年度)