NPO志望の大学生とのお話

先週のことになりますが、後輩が教員をしている大学の大学生さんとお話をする機会がありました。

 

NPOで働くことを考えているという学生さんでした。

 

NPOで働く、と思ってネットで調べてみたりすると、多分、事業性が高いNPO基準でNPOと言えどもしっかり収益あげて…的なサイトに行き当たるんでハードル高くて少しひいちゃうんじゃないかって思ってるんですよね。

私も理事なんで、「NPOで働く」って言ったら、もちろんそれはそうできたら一番良いんですけど、「NPOで活動する」に転換すると、それは色んな活動の仕方があると思うんですよね。

 

まして、その方のやりたいと言っていた活動は私の知る範囲ではやってる団体さんが居ないので、うっかりしたら「自分でNPO立ち上げて、収益あげてやってこう」みたいなアドバイスになるように思うんですが、そんなのハードル高いですから。

 

そんな訳で、もちろん自分でNPO立ち上げる方法もあるし、他で働きながらボランタリーベースでやってく活動もあるし、そうやって活動しながら基盤ができてきたらその活動を専業でやってく方法もあるし…と選択肢が色々あることをお伝えしてきました。

 

最近は私の活動領域でも20代の方がたくさん活躍されてて、活動のパワーや新しさに新時代を感じて嬉しいですし、そういう若い方が増えるとこの業界全体にプラスなんですけど、みんながそこまでやれるかと言われるとそうじゃないかな、と思うんです。

でも、一般企業とか医療や福祉などの専門職で働きながらでも、NPOの活動に細く長く関わってくれる方がたくさん居て裾野が広い、というのも、また長い目で見ればNPOが目指す社会的課題の解決にとって大きな原動力になると思うんですよね。

 

実際地域で活動してると、地域の中で地道に着実に良い活動されてる団体さんはたくさんあるし、その多くは収益性が決して高くはないと思うんですよね。でも、とっても地域では大事な存在です。

 

そんなことを思いながら、お話してきました。

 

ちなみに、学生さんを紹介してくれた後輩が、ケーキを用意していてくれて、それがまた美味しかったです。まぁ、私はうっかり床にポロポロこぼしながら食べてて、申し訳ない限りだったんですが…。

 

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