あすなろサポートステーション訪問

ちょっとご報告が前後しましたが、21日火曜日に児童養護施設等退所者のアフターケアを行う「あすなろサポートステーション(ASS)」に行ってきました!

訪問の時の様子はコチラに写真を掲載いただきました。

アフターケア、というのは児童養護施設等社会的養護の施設を退所した後のサポートのことです。

児童養護施設等は義務教育の終わる15歳、高校に行った若者は高校を卒業もしくは中退する時に、施設を退所して自立をしなければなりません。

多くの若者が頼る家族や親族もなく、住まいも用意されない状況で10代後半で自立していかなければなりません。そんな彼らをサポートしよう、というのが「アフターケア」で、ASSは昨年オープンしたばかりの神奈川県域で初めてのアフターケア事業です。

(オープンの際に神奈川新聞さんでも紹介されています。)

アフターケアの重要性自体はだいぶ前からさまざまな報告書や検討会で言われていました*。

でも、なかなかそれは広がっていかず、神奈川県で事業としてスタートしたのは去年でした。代表の前川さんは、元々自立援助ホームという施設退所者等の自立を支援する施設を運営されていて、その中で退所者のアフターケアをされてきて、県内で勉強会なども開催されてきた方ですが、きちんと神奈川県が事業として予算をつけたのは昨年度からです。

若者を取り巻く環境は非常に厳しく、その中でもとりわけ大変な状況に置かれているのが児童養護施設退所者です。私たちも連携しながらお手伝いしていきたいと思います。

*例えば、平成19年に厚生労働省が開催した「今後目指すべき児童の社会的養護体制に関する構想検討会」でも既に議論がなされていますし、平成23年の厚生労働省の社会的養護施設等の社会的養護の課題に関する検討委員会・社会保障審議会児童部会社会的養護専門委員会とりまとめ「社会的養護の課題と将来像」にも各施設ごとにアフターケアについて項目を立てて触れられています。